他の国に比べると若い起業家がまだまだ少ない日本・・・。
そんな中偶然中学生起業家の加藤路瑛くんの記事を見つけました。 日本にも素晴らしい中学生の起業家がいるんだなー・・・と嬉しくなりました。
同時に路瑛くんだけでなく他にも若いうちから起業に取り組んでいる子供達の事を知り私自身が何だかワクワクしてきました! 路瑛くんの記事を拝見して初めて知ったのは15歳未満の子供は印鑑証明が取れない事。そんな若い頃に起業なんて考えていなかった私はそれを初めて知りました。
「親子起業」という形であると中学生であっても株式会社として親と一緒に会社を設立できるということもこの記事で知りました。 (親子起業のすすめ・・のページをご覧ください。 https://tanq-job.com/archives/140)
この記事で紹介する動画には載せませんでしたが路瑛くんが起業するきっかけとなった米山維斗くんのケミストリークエストという元素を学ぶカードゲームは12万部も売れていてお父さんはこの会社に専念するために退職したそう。本当に凄いです! http://chemistryquest.com/
彼ら以外にも中学2年生の神谷明日香ちゃんは小学4年生から発明品を作っていて夏休みの自由研究で「誰かの役に立つものを作りたい」という思いから、小学4年で「トイレットペーパー出しすぎ解消スタンド」、小学5年で「空き缶分別箱」、小学6年で「本がたおれない本棚」、中学1年で「ペットボトル分別装置」を発明。「空き缶分別箱」「ペットボトル分別装置」では特許を取得しています!特許を持っている中学生、素敵です!
明日香ちゃんの会社のウェブサイト:http://yaku-tatsu.com/ 子供達が自ら何かをやりたい!と思った時に、「彼らの夢」を潰したり、「どうせ無理よ・・・」という無責任な発言をすることなしに、応援して、一緒に取り組んでいける大人が沢山いてくれることと願っています。
紹介記事: 「子どもは起業しちゃダメ?」「ダメじゃないよ」12歳の加藤くんが、お母さんと起業を決めた日 https://careerhack.en-japan.com/repor…
子供の起業で気をつけるべきこと
上記の動画は2019年1月に発信した動画なのですが、この後加藤くんのツイッターなどここ数ヶ月拝見していました。
加藤くんに限らず若い頃に起業する場合に気をつけなくてはいけないことをここに記しておきたいと思います。
▼コンテンツ
資金調達はしない
今はクラウドファンディングもあるので資金を調達することが昔に比べて容易になりましたね。ここで気を付けなければいけないのは最初から資金を調達せずにまずは自分の力で動いてみるということです。
例えば加藤くんの例で言えば彼は事業資金としてクラウドファンディングで100万円以上を調達できました。彼の会社はどちらかというと「スタートアッップ」という形に近いうのかな・・・と思うのですが、まずスタートアップの定義についてお話しします。
スタートアップとは、新しいビジネスモデルを考えて社会やコミュニティに新しい価値を提供したりすることにより、事業の価値を短期間のうちに飛躍的に高めて株式上場や事業売却を目指す組織のことを言います。
そのための資金についてはクラウドファンディングを利用したり、ベンチャーキャピタルから投資してもらったりすることが多いのですが、ビジネスについてゼロから学ばなければいけない子供達がこのスタイルで起業する場合、当然自分たちだけではできないので、法人化もその他諸々の手続きや日々の業務も大人と一緒に取り組むことになります。
お金を他人から提供してもらい、何かを始めた場合一番ハードルになるのはそういった資金提供元の「周りの声」でしょう。
加藤くんのツイッターでも時々自分では納得いかないことがある時には:
たとえ相手の利益になって法律違反でないと言われても、僕が気持ち悪いと思うやり方を「これがビジネスだ」「大人の事情を理解しろ」と言われたのだけど、そんな世界が大人のビジネスなら僕はやりたくない。
僕がいいと言えば話しは進むけど、やっぱり気持ち悪いし怖い。どうしよう、悩む。
— 加藤路瑛@親子起業の中学生社長 (@crystalroad2006) 2019年3月20日
といった感じで彼なりに自分で一生懸命取り組みながら「大人の都合」「大人の常識」などに困惑することもあるわけです。これは加藤くんに限らず起業して資金を調達した人であればみんな経験することでしょう。スポンサーを募ったりすることもあるかもしれませんが、それはそれでまた外部の声が気になります。スポンサーの意見を聞かなければいけなくなるので面倒ですよね。
この問題を回避するには個人事業主という形で自分だけで(家族だけで)まずは何かに取り組んでみると良いと思います。
早々に失敗を経験させる
これもとても大事。大きな失敗を避けるためには早々に小さな失敗、落胆、悔しい思い・・・などを経験させる事が大事。この失敗の経験から次の成功が生まれるので失敗なくしてビジネスは成功出来ないと私は信じています。
世の中で成功している人で失敗を経験した事ないという人はまずいないでしょう。であれば自分の子供にも沢山失敗を経験させるべき。失敗というと誤解があるかもしれませんが「ビジネスは最初から上手くいく訳ではない」という事を体感させるということです。
口出しをしすぎない
口出ししたくなるのはよく分かります!(笑)歳をとっているだけ私たちは経験がある訳で子供達に同じ間違いをして欲しくない、傷つかないように守りたい、近道があるはず・・・など私達が子供の為にと考えることは沢山あるのですが、私達だって
経験から色々と学んだ
訳ですよ。だから子供もそうしないと何も学ばない。子供が何かに興味を示し、自分でやり始めたら隣でそれを見守ってあげてください。提案は良いと思います。一緒にそれに取り組んでアイデアをシェアするのはOK。そうする事により一緒に何かを作り上げていけるかもしれないし、大事なのは子供主導でやらせてあげるという事が大事です。
子供が何に興味があるのか今ひとつ分からない・・・という場合は、全く違った分野のものトピックのもの、物でもスポーツでも勉強でも定期的に色々なものを子供に投げかけてみましょう。その中で「お?」っと子供が興味を示すものがあればそれを掘り下げていけば良いです。
そして、必ずしも一つの事だけにこだわる必要はなし。いくつかあるのであれば同時進行でいくつか取り組んでみるのも良いと思います。その中から子供の「好きな事」が見つかるかもしれません。
まとめ
今回は加藤くんを例に挙げてお話をさせて頂きましたが、新しい事、他の学生がしていない事に取り組んでいる加藤くんの行動は素晴らしいと思います。彼が自分で取り組む中で思った通りにいかなくて悩む事、歯がゆい事、納得いかない事も含めて良い事も悪い事も全てが彼の学びになっていることは間違いありません。
日々凄いスピードで変わり続ける現代社会で子供の将来を真剣に考えるのであれば小さな頃からビジネスマインドを日々の生活の中で是非取り入れてみてください。