今年の夏休みは8月20日から27日までの8日間、高校生を対象にしたキャリアデザインプログラムを開催しました。
このプログラムではキャッシュフロー、アセット(資産)、ライアビリティ(負債)、投資などについてボードゲームを使いながら学び、社会貢献を勉強する為に地元のイベントにボランティアとして参加、後半は事業主としてビジネスを立ちあげるというプロジェクトに取り組み、「フードトラックを日本で運営するという目標に向けて自分達でビジネスプランを作成しました。
プログラムで使用したキャッシュフローのボードゲームはロバートキヨサキ氏のゲーム(実際にプログラムで使用したのはアメリカ版の英語のボードゲームです)です。90年代に東京で私が英会話スクールを経営していた頃はよく土曜日の全てのレッスンが終了した後で大人版のキャッシュフロー・ボードゲームを使用して皆でお金の勉強をしていました。
今でも全米で投資家がこのボードゲームを使用しながら定期的に投資の勉強をしています。(東京でも開催されていますよ。)
日本の学校では教えてくれないおカネの事、ビジネスの事や日々の暮らしの中で体験できるボランティアなどについて毎日真剣に取り組みました。
8日間24時間参加してくれた高校生と共に過ごして感じた事
それは、「日本の子供たちもやれば出来る!」という事でした。参加してくれた高校生達にとって私が提供した「アントレプレナーシップ=起業家精神」のマインドはとても新鮮で初めて取り組むものばかりでしたが、毎日「楽しい!」「最初は難しいかな・・・と思ったけど話を聞いたら自分でも理解できた!」「絶対自分達でこのフードトラックを実践したら儲かると思った!」「やってみれば何でも出来る気がしてきた。チャレンジすることは大切だと思った」など・・・実際に体験してみて出てくるセリフは「自信」「希望」「目標」など・・・感じさせてくれるものでした。
ただし・・・・ここからが一番大切なのですが彼らがこれから大人になって自分で物を考えらたり、何かを作り出したり、失敗を恐れずチャレンジしたり、相手の立場も理解出来たり・・・するようになるには、やはり周りの大人、特に親が一緒に取り組む・・・という事がとても大事になってきます。
今回のプログラムで高校生が学んだ事「何のビジネスにするか、初期費用はいくらかかるのか、毎月の運営費は?1食あたりの材料費は?売り上げがどの位あればやっていけるのか?」などは普通に日本でサラリーマンやOLをしていたら知らない事も沢山あると思います。
私は子供達全員が全員起業家になるべきだとは思っていません。10人の子供がいたら9人はどこかの企業で働くことになるでしょう。
それはそれで良いのです。でも「組織の中で働く」にしても私は彼らに「組織に求められる人材」になって欲しいと思うのです。
その会社にとって「なくてはならない人材」になれる人は会社に所属していようが自分でビジネスを始めようがマインドがしっかりしているので「何処で何をしても生きていける」人になれます。
逆に全て受け身の人間は指示されないと何も出来ない・・ということが多く、自分で自ら考えたり行動できないので、いつかリストラの対象になってしまう可能性もあるかもしれません。
私がこうやって日本の子供達に直接ここアメリカで接することが出来る人数は本当に限られていると思います。学校が休みにならなければ彼らはアメリカに来ることが出来ないし、また様々な理由で「参加したいけど行けない」子供達もいる事でしょう。
私は自分の両親が私をアメリカの大学に留学させてくれたおかげで今の自分があります。「教育」「生きるための知識」を沢山ここアメリカに住みながら周りの先輩たち、会社組織から学んできました。
私の生涯の目標の一つは「日本の子供たちの起業家精神を育てること」です。そのために2016年冬にはハワイで、今年2018年夏にはここアイダホで高校生向けにプログラムを提供しました。2019年はいよいよこれを「オンライン講座」として日本にいる沢山の子供たちに向けて提供すべく現在準備を進めています。(頑張らないとスタートまであと4か月しかありません・・・汗!)
オンライン講座では「家族で一緒に取り組むビジネスマインドやキャリアデザイン」のプログラムにしようと考えています。対象は小学校5年生から高校3年生までの子供たちを対象に、私自身の起業の経験とアメリカの教育資料などを基に独自のカリキュラムを作成します。
受講生は自分だけでなくお父さんやお母さんと毎月の課題に取り組み、毎月課題を提出してもらいます。その後で私から毎回フィードバックをして子供たちの進路、進学や就職に向けてキャリアデザインを一緒に取り組んでいきます。
頭の中ではコンテンツは既に出来上がっているのですが、これを教材として落とし込んでいく作業がこれから待っているので自分にプレッシャーをかけて良いプログラムに仕上げて一緒に取り組めるようまずは私が頑張ります!
とりあえずは1年間家族で取り組めるプログラムを2019年1月よりスタートする予定でコンテンツを作り上げていきます。順次プログラム内容に関してはこのウェブサイト上で告知していきますので、時々覗いてくださいね!
最後に今回の「高校生キャリアデザインプログラム」参加頂いた高校生(1年生)の皆さんからの感想を一部ご紹介したいと思います。
<キャッシュフローゲームの感想>
午後はお金について学ぶことができるゲームをした。株を買ったり、商売を始めてみたり、おじいちゃんからバースデイのプレゼントが来たり、自分の買った株が絶好調になりお金がもらえたりといろいろなことができた。このゲームはほんとに面白くて多分何回やっても飽きないと思った。またやりたい。
<ビジネスプラン作成&フードトラックを立ち上げるプロジェクトの感想>
話の内容は難しいが意味が理解できればビジネスの事についてよくわかる。ビジネスをやるには企画書のようなものを書いてお金が足りなければ銀行から投資をしてくれる人を探してその事業が成功したらお金を戻していく。その事業が失敗したとしてもその後にちゃんと返せばいいしアイデアがあるのに失敗を恐れたらそのアイデアが素晴らしいものだったらもったいないし、それを考えるまでの時間はとっても楽しい時間になると思うからアイデアがあるなら事業をやるべきだと思った。
やり終わってから思う事は自分のやりたい商売を考えるのは楽しいと言うことです。自分でも商売をやりたいなと思ったし成功したらお金はたくさん入ってきます。夢は持っていいものだなと思いました。
Michiyoさんのいろいろあった今までの人生を聞いて挑戦は良いことだなと思った。自分でどうにかしようと言うやる気と努力が必要だと思った。自分とは違う考え方をたくさん聞けて良い経験になった。
実際のプログラムにスタートに向けて日々頑張りますっ💦