これからどんどんこういった学校が出てくるのではないか・・・と想像できちゃうユニークなシステムの学校を見つけたのでご紹介します。Lambdaというプログラミングのスクールで現在はアメリカとEU諸国で展開されているオンラインスクールです。
まずこのスクールは全てオンラインなので自宅または自分でパソコンさえあればどこからでも視聴しながらプログラミングを学べます。
9カ月間のプログラムでプログラマーとして これから仕事をしようと思っている人たちのためのスキルアップのプログラムです。ますどのようなプログラムになっているのかちょっと見てみましょう。
え?学費払わなくていいの?
通常、学校に通う時には、まず学費がいくらかかるのかなどのぐらいの期間のプログラムなのかなということがきになるところだと思いますがこのスクールは興味深い点が一つあり、最初に支払う学費は一切ありません。
こういうタイプの学校が今後いろいろ出てくるのかなぁなんてことを予想しながら見ていたのですが、ソフトウェアエンジニアとして将来仕事に就きたい人のためのプログラミングスクールなのですが最初に支払う学費はありません。
受講生がこのプログラム学習を終えて無事に仕事に就いた時に初めて学費が発生します。条件として、年俸で$50,000以上の仕事に就いた場合、先2年間の給与の17%をこの学校に学費として支払うというシステムになっています。
年俸の17%って高いのか!?
この17%という数字も賛否両論があると思いますが、簡単に計算して年俸$50,000に対して2割で$10,000とします。12ヶ月で割ると月8万円くらいですよね?毎月8万円を学費として就職後先2年間この学校に支払う訳です。
初期費用が必要ないというメリットを使い、自分はこの学校で学びたいという人は多分多く出てくると思います。何故ならばアメリカは student loan という学資ローンを組んで大体みんな大学に通うのですが、アメリカの大学の学費は日本と比べ物にならないくらい高額なんです。私学になると例えば年間でですよ!4年間じゃなくて年間で約600万とか700万円とかかる大学も多くあります。
そうなると卒業までに3000万円ぐらいかかる学校もゴロゴロあるわけです。それを大学を卒業してから毎月返済していく訳ですが、家を購入するより高額な学費になることも・・・。社会人1年目からこの3000万円の借金を背負いながら働き始めるのです。アメリカの大学は本当に高い!
なので例えば月に8万円という学費が高いのかというのはそれを考慮すると決して高い学費ではなく、しかもおそらくこのスクールはそういうプログラマーを探しているその企業とタイアップしていると思います。
このプログラムを終えた後にジョブプレイスメントと言って学校がお仕事探しもお手伝いしますよっていうことになっていると思います。
だから企業としてもスキルのある卒業生たちをその企業に採用できるという企業にとってもスクールにとっても学生にとっても win-win-win のシステムになっているので、これはまた興味深いシステムの学校だなぁと思いました。
*もし受講生が仮に年俸$50,000以上の仕事に就けない場合には$50,000以上稼げるようになるまで学費は掛かりません。それも凄くないですか?逆に言えばこの学校を終えればその位稼げるであろうという数字を打ち出してこの$50,000というボーダーラインを決めていると思うのですよ。
君に投資をするよ!
このスクールのウェブサイトには”我々は君に投資をするよ”って書いてあるんです。あなたに投資をします、なので学費は最初は払わなくていいのでスキルを身に付けて無事に仕事に就き、その仕事で貰う給料から後に学費を支払いなさいという形になっています。
講師はAppleやGoogleのプログラマー
このスクールでは講師がApple、 google、 NASAなどのプログラマーなので講座の内容も充実したものになっていると思います。
この学校のミッションの一つに今まで様々な理由で学校に通えなかった、学べなかった・・・という人たちを救い稼げる人材を創出するというのがあり、確実にこのシステムを活かせばそういう優秀な人材を発掘できるようになるだろうと思いました。
既に投資家もこの学校に投資をしているようでこの先どういう展開になっていくか楽しみです。恐らく今後アメリカとEU以外にも展開されていくと思います。
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