このところ、メディアでは頻繁に終身雇用の崩壊や年金制度の問題点などを目にするようになりました。同時に至る所で「副業しないと将来不安ですよ!」といった危機感をあおるような記事や様々なノウハウ本、情報商材、動画・・・などなど見込み客の焦りを誘うようなものも沢山出てきましたねー。
経済が不景気になったりすると余計にそのような「国民に危機感を持たせる」傾向になりがちですが、好景気であれ不景気であれ、一番大事なのは「自分や家族の生活を守る」事と、「将来の不安を最大限に取り除く」事だと思います。
今回は今の仕事とは別の収入源を得るためのヒントやアドバイスをお話ししたいと思います。
副業と複業
ここでは副業と複業の意味の違いを考えたいと思います。
書籍やネットで私たちがよく目にするのは副業という言葉ですよね。最近では企業によっては社員の副業を認める企業も出てきました。
終身雇用の時代は「会社があなたを一生面倒見るからその代わりに他には何も手を出さずに一生この会社に忠誠を尽くしなさい」と朝早くから夜遅くまで働き続ける毎日でしたが、そんな時代はもうとっくに終わっていて、非正規社員やアルバイト雇用も多くなった昨今、「自分の身は自分で守る」という意識が必要になりました。ただし、自分の祖父母や両親の世代がそのような経験をしていない為、自分たちにとっても目新しい事で「いったい何から始めたら良いのよーーー!」という人も多いと思います。
副業という言葉はいわゆる「サブ」の意味で本業が他にあり、それ以外にちょっとサイドで何か始めるというイメージがありますよね?本業がある場合は大抵それで1週間に最低40時間は拘束されると思うので、それ以外の週に1-2日何か他の事を始めるというのが副業だと思います。
皆さんは副業と聞いてどんなイメージがありますか?
英語ではよく「side hustle」という言葉を副業の意味で使うのですが副業のイメージとしては週に1-2度バイトやパートで何処かお店で仕事をする、バイマやアマゾンのような転売、不要なものを売るメルカリ、Airbnbなどの民泊業、手作り品をフリーマーケットで売る、パソコンを使用しての在宅ワーク、ベビーシッター・・・などなど。
どちらかというと副業はちょっとした「お小遣い稼ぎ」という感じでしょうか? ただし、たとえ月に5万円副業で稼げるようになったとしたら1年に60万円の余分な収入があるわけですよね?
そして、その部分は本業ではないので社会保険料などを支払う必要はないので本業で60万円の収入があるより副業で60万円稼ぐ方が税金など諸々差し引かれることが無い分、手元に残るお金は多くなるかもしれません(私は税理士ではないのでその辺はお住まいの国の税金の専門家に収入の申告などに関しては必ず確認をしてくださいね。お勧めの動画はこれです。)
明るい未来の話をしようよ!
では、明るい未来が想像できるお話をちょっとしましょ。皆さんは1年に60万円余分に収入があったら何をしますか?
60万円あれば結構色々な事ができますよね?余分に旅行も行けるだろうし、何か新しいスキルの為の学校に通うとか、車のローンを返済しちゃうとか、ずっと欲しかったものを買うとか・・・・。
そういうことは、今日からアクション起こして月に5万円稼げるようになればその1年後には確実に実現できることなのですよ。今の生活を続けていたらこれは永遠に実現しません。ただそれだけの違いです。
次に複業に関してお話します。
「複」というのは2つ以上のものを言うのでイメージとしては並行して何かをする=パラレルワークです。私は複業は全てが本業と思っています。このパターンの場合はその人がいくつか違った専門スキルを持っていて会社に所属することなくいくつか同時に事業や仕事をこなしているといった感じです。
私の現在の仕事はこの複業です。
具体的にどんなことをしているかというと・・・・。
1. 米国不動産売買 (アメリカでの最初の不動産売買取扱士のライセンス取得はハワイ州、その後アイダホ州でも取得。この2州以外にも全米の不動産売買について現地のエージェントを紹介しながら全米のお仕事をしています。)
2. オンライン講座を提供:現在は英文法講座、トラベル英会話講座、日本の子供向けのキッドプレナー(起業家マインド)講座などを提供。その他YouTubeで無料英文法レッスンを配信中。
3. アメリカ留学サポート(事前相談や現地で困ったことがあった際のサポート)、ハワイホームステイの手配
4. 今年は「子供の起業家マインド教育」に少しフォーカスしたいと思っているので、実際のアメリカの教育の現状を把握すべく地元の大学に潜入中(笑)週に20時間は大学の生涯教育プログラムの部門で仕事をしています。
5. 2019年後半の予定 ₋上記以外のものとして今後アメリカで教師業もしたいと思っているので、中途半端に止まってしまっている大学院での勉強を再開して修士号を先1-2年以内に取得したいと思っています(汗)。
以上こんな感じで毎日色々兼業しているのですが、こうやってリストアップしたところで「こんな沢山無理だよ!」と思われるかもしれないので(笑)実際の1週間のスケジュールを紹介したいと思います。
例として先週の私の予定表はこんな感じでした。
大学でのお仕事は時間に拘束があるものの、他は自分でスケジュールを入れているものやその時に発生した予定で忙しいと言っても十分睡眠時間は取れてます。東京にいた頃は何だかんだ夜中1時、2時まで起きている事もあったけど、今は12時前には必ず寝てるかなー。
うちの夫婦は二人して自営業なので残業はないし、夜は大抵決まった時間に必ず二人でご飯を食べます。その時間はその日の出来事とか話す時間でもあるし、毎晩必ずお庭にあるジャグジーに一緒に入ってその時も色々話します。
なので、結構夫婦で会話ができる時間は十分あるかな・・とは思っているのですが、ダンナさんが同感してくれているかは謎。(笑)私は基本、仕事大好き人間だから・・・。好きなこととか興味のある事しか取り組まないけどね・・・。ww
上記のスケジュール表を見て分かるのはまだ余白になっている部分もあるわけです。だから本当はここに何か入れようと思えばまだ入れられる。今後は大学院に復学すれば毎日1−2時間とかそれ以上勉強の時間を取る必要があるのでまた調整が必要になりますかね。
起床から就寝までのスケジュール表を作ってみると意外と時間は作る事ができる=意外と無駄な時間を過ごしている事が分かる。
フリーランスの方もそうだと思うのですが、複業はこんな感じで毎日過ごしていると思います。あ!日本と大きく違うのはアメリカは夜の付き合いがない。飲みに行くとかほとんどしません。家族の時間なので仕事が終われば皆さっさと帰宅します。その時間をジム通い、趣味の時間、子供のスポーツ活動などの同伴、などに使い、外食や飲みに出かけるというのも金曜の夜とかに限られるかも。
その分本当にプライベートな時間は日本よりアメリカの方が多い気がします。(他人の生活を干渉しない。)
上手なタイムマネージメントのポイント
その日になって今日やらなければいけないこと・・・と考えると効率が悪い。とりあえずは先1週間位のスケジュールはどんどん自分で入れてしまいます。(上記のスケジュール表みたいに・・・。)
必要のない無駄な約束はしない。耳が痛いかもしれませんが「予定が無かったし誘われたから・・」といって何となく会う友達とかいませんか?会っても大した事は話さず終わってしまう・・という。
人と会う時には自分を高めてくれる人、今自分に必要な人に会う事を心がけましょう。こんな多忙なスケジュールを一生続けろ…という話ではないのです。
もし何か結果を出したければよーいドン!をした瞬間から1年、3年、5年・・・と(その目的にも寄りますが)他のことは後にして今取り組んでいることに集中しなければ結果は出せません。だから断捨離も必要。モノだけでなく人の断捨離、不必要な約束はしないのも大事。
周りの目を気にしすぎてたら何も出来ません。その人たちが一生自分の面倒見てくれる訳ではないし、自分が何をしようが本当の友達であればきっとずっと見守ってくれるはず。そうでなく横から色々色々「そんなの無理だよー。」とかネガティブな事を言う人がいたら即その人は捨てる(笑)いや、フェードアウトすればそのうち向こうから連絡してこなくなりますよ。
ネガティブな人と付き合うほど貴方は暇ではありません。人生は一度きり。やりたいことがあったら人の意見なんて気にしてる場合ではない、無視、無視。
ちょっと何か言われたくらいで萎えるようであれば、元々無理なんです。強い意志(自分を信じること)も必要。
自分でゴール設定をしたら、そのゴールを達成した時点で自分へのご褒美も考えた方が良いと思います。こんな多忙なスケジュールは一生こなすなんてそんなの無理だし、何処かで体に無理が出る。その後楽しめなければ何のために頑張ったかわからなくなってしまいますものね。
XXXXを達成したらこれをやる!、XXXXに行く!、XXXXを買う!とかそれぞれの目標に対しての自分へのプレゼントを用意したらモチベーションがキープできるかも。
私の複業のきっかけ
私が東京で会社に勤めていた20代の頃、1年間一生懸命会社で働いていても1年後にもらえる給与が月に1万円程度上がるだけだったという現実を経験して「なんて夢のない話だ・・・」とガッカリした思い出があります。
逆に28歳で起業して教育サービスの事業を始めた際に1か月目の売り上げが4万円だったのですが、(1か月目で売り上げがあっただけ凄い!と自分で感動しましたよ。笑)
一生懸命頑張って1年後には売上が年720万円になった時に「これが自分のビジネスっていうものなんだー」ということを実感して感動しました。
自分のビジネスって自分の子供みたいなもので、毎日毎日大事に大事に育てていくとそれに応えて毎日少しずつ成長していくんですよ(無理をしなければね。世の中の9割の事業は始めて5年以内に消えていきますが無理をしすぎたか、無計画か何か問題がそこにはあるのです。細々と無理せず、借金せずに始めれば自分だけ食べていく分には十分稼げるようになると思います。)
最後に・・・
私自身、最初から何もかもが上手くいったわけではなく自分で事業をしている人は皆さんそうだと思いますが、数々の失敗の上に今の自分があります。
成功という定義は一人一人違います。私自身は会社勤めをして1か月200万円稼ぐより自分で好きな事をして1か月50万稼げたらその方が幸せ♡を感じる人間です。だから私にとっては「成功=より稼ぐこと」ではなくて「成功=自由な身」です。
最初は上手くいかなくてもコツコツと取り組んで止めなければ何でも上手になっていくと思います。(スポーツや楽器と一緒)
いきなり会社を辞めて収入ゼロからのスタートはリスクが大きすぎるので最初は副業のスタイルでいくつか試してみて、そこから複業にシフトするとよいと思います。
なるべくバイトなど時間を切り売りするのではなくて、自分で何かを考えて「作り出す」という作業の練習をすると長〜く続けられるものが出てくると思います。頑張ろう!